
器具・機械の発明・製品化を通じて、
天然酵母パンの商品化モデルの実現を目指します。
当社は重力勾配計の開発・製作・販売を目的として2015年10月に設立されましたが、設立後2年の節目に当初の目的を凍結し、この2年間に発明特許を申請した器具・機械の実用化と商品化に軸足を移し、 家庭で作る天然酵母パンの商業化にも取り組むことになりました。
家庭で作る天然酵母パンは原材料費が高価であるだけでなく、発酵時間がイーストを用いる一般の市販のパンに対して3倍から4倍もかかることで商品化の際の原価が高くなる傾向があり、商品化は無理だと考えられていました。当社代表は、手作業の労賃圧縮により、家庭で作る天然酵母パンの値段を市販の パンに対抗できる価格帯に持っていけると判断し、このため、自動化の実現に取り組んで行こうと考えました。家庭で作る天然酵母パンを市場に出すことはチャレンジングでリスクが伴いますが、誰もが開業のチャンスを持てるような仕組みを提示するため、自動化のための新しい器具・機械を発明・開発することが当社の課題です。
当社副代表は、市販のパンの多くが食品添加物と安価な輸入小麦粉で作られているのを嘆き、家庭で作るおいしい天然酵母のパンを広めたいという願いから、20年余り天然酵母パン教室「麦工房」を主宰し、2010年12月に「おいしい天然酵母パンの作り方」を日東書院から出版しました(2011年10月に台湾 の出版菊文化事業有限公司から中国語に翻訳されて出版されています)。家庭で作る天然酵母パンを少ない投資で安定的に提供できることを示すことができれば、より多くの方々にこの味を知ってもらうことができるだろうと考え、天然酵母パンの商業化モデル事業の実現に注力して来ました。


天然酵母パンの商業化は、安全を意識した人々に光を与えます。
当社は、社会生活一般の利便性を高める器具・機械の発明とその製品化事業を第一とし、その具体的な応用として、家庭で作る天然酵母パンの商業化モデルを構築し、実践します。発明のひらめきは、今を時めく人工知能(AI)とは異なり人の際立った能力の一つであり、訓練により誰の頭にでも到来するものです。発明を通して人を豊かにすることで経済を活性化します。また、多くの人においしさを届ける、家庭で作る天然酵母パンの商業化は、働き甲斐を求め食の安全を意識した人々に光を与えます。
当社の事業が、多くの人々に人間の能力を意識させ、また、日々の安らぎと将来への希望を与えることに微力ながら貢献できるように願っております。
開発対象
これまでの実績は試作開発品一覧に挙げた通りです。当面は、天然酵母パン製造の自動化に関する器具や機械の実現が重要になると考えています。
構成員について
黒田和明: 1974年東京大学工学部舶用機械工学科卒業後人事院試験専門官室で国家公務員採用試験の問題作りに5年間従事し、工業技術院機械技術研究所で1年研究に従事した後、東京大学大学院理学系研究科修士課程、博士課程を経て、工業技術院計量研究所で6年間研究した後東京大学宇宙線研究所助教授に転勤し、2015年退職後に、黒田容子とともに合同会社物理工学研究社を設立。東京大学名誉教授。趣味はジョギング。
黒田容子: 成城大学文芸学部卒業。成城大学短期大学部副手、東京大学法学部故加藤一郎教授秘書等を経て、のち、故矢野さき子天然酵母パン教室にてホシノ天然酵母パンと出会う。 パン教室麦工房を開設し東京都東久留米市、茨城県大洋村、つくば市、土浦市にて活動。2010年『おいしい!天然酵母のパンの作り方』を日東書院より出版、 翌2011年台湾の出版菊文化事業有限公司より翻訳出版される。2018年より物理工学研究社にパン部門麦工房土浦を作り、パンの製造を始める。
合同会社 物理工学研究社
代表 黒田 和明
副代表 黒田 容子
営業予定日
[合同会社物理工学研究社の開店時間について]
当社は、新アイデアを製品化するための試作開発を業務とするため、少ないマンパワーの有効活用を目途として常時開店に必要な労力を抑える方針で経営を行っています。 これまで、月曜日、火曜日にパン焼き・スライスパック詰めを行い、水曜日に納品を行うというサイクルで麦工房の業務を行い、その他の平日に、麦工房の業務と異なる弊社の業務を行って来ましたが、当分、このようなスケジュールで業務を進めて行きます。このため、従来公開してきました弊社の業務日時の表示は行わないこととしました。必要なお問い合わせに付きましてはメール等でのお願い致します。祝祭日を問わず、できる限り迅速に対応して参ります。
特許申請・審査・取得状況
特許をもとに起業を考えておられる方には製品化のお手伝いをしますし、新製品を出そうと考えられておられる事業者の方には譲渡も含めて協議しますので遠慮なくご連絡下さい。
1) 節水用手元水栓 実用新案登録第3204603号(平成28年5月18日)
――令和3年7月6日付け特許庁からの技術評価報告書により新規性が却下されました――
2) 節水型自動散水管 実用新案登録第3212020号(平成29年7月26日)
3) 熱膨張による自動開閉水栓 特許出願(特願2016-161315)
4) 高枝切りのこぎり 特許第6313368号(登録2018年3月30日)
5) 容器回転型こね器 特許第6492303号(登録2019年3月15日)
6) 容器回転型こね器用へら保持具 実用新案登録第3215236号(平成30年2月14日)
7) パン生地発酵完了報知技術 特許第6664634号(登録令和2年2月21日)
8) ルーフドレン補助吸水キャップ 意匠登録願(令和2年7月13日)
――令和3年3月5日付け拒絶理由通知を受け4月17日に特許として出願しました――
9) 誘い水サイフォン管によるルーフドレン補助装置 特許第7079392号(登録令和4年 5月25日)
10)焼成した食パンの袋掛け冷却法 特許出願(特願2021-014043、令和3年1月30日)、拒絶査定(令和5年2月)
11)誘い水サイフォン管によるルーフドレン補助装置(II) 特許第7368666号(令和5年10月17日)